「未来の私たち」と考え行動する

ワクムスの教育理念について

私たちは、子どもたちに、「自分の可能性を信じ、自分で未来の人生を切り開いていく、
そして自分自身、自分の人生を大切にすることで同時に他者や地球をも大切にできる」
そんな人になって欲しいと考えています。

社会は不確実性が増し、変化の激しい時代となりました。
その中でこれからの教育の課題の一つとして、物事をいろいろな角度や立場からとらえ、
未知の課題に対して創意工夫して解決していく力の育成があげられています。

そして、その力のベースとなる、 子どもたち1人ひとりが勉強する目的を考え、
生涯にわたり自主的積極的に学び続けていく姿勢も求められています。

私たちはその姿勢こそ、幼い頃からの学びで育てていくことが大切だと考えています。
そこには、 子どもの「知りたい、できるようになりたい」という欲求に対する
「わかった」「できた」そして「認められた」という成功体験の積み重ねが欠かせません。

学ぶ楽しさを徹底して経験した子どもは頑張ることを通じて、自分はできるんだという自己肯定感を高め、
それは新しいことや問題に直面した時、常に自分で考えて、自分で解決しようという姿勢につながっていきます。

それこそが、自分の将来に向かって自分で人生を切り開いていく力になると考えています。

また、現代は国境や文化を越えて人々の行動範囲が広がっています。
個の尊重、個人主義の流れが生まれ、自分の常識や自国の文化、 一国の枠を基準にせず、
多様な価値観、社会背景を認め受け入れていく力が必要とされています。

しかし、実際には個の尊重が他の尊重につながっているとは言い難い現状があります。
個人の希望や意向が過度に尊重され、個人的、社会的空間の区別もなくなりつつあります。

自分さえよければいいという考えや、 分かり合える人同士のみの限られたコミュニケーションが広がり、
関係のない他人や未来には無関心という利己主義が先鋭化しています。

1人ひとりがより良く生きていくためには、こうした間違った個人主義ではなく、
自分を大切にすることが身近な他人や環境を大切にし、 社会の場を維持し、
また改善していこうとする公的視野へつながるものでなければなりません。

個人が好き勝手できる空間ばかりで過ごすのではなく、
一つの空間の中で他者と共に過ごすことで自分のあり方を意識し 、
周りの人の存在を自然に尊重できる、そんな人間性が育つことを大切にしたいと考えています。

そろばんというたった一つの道具から、そしてワクムスという空間から、子どもたちが
自分の将来、社会の将来に希望を持って毎日が過ごせる、そんな状況を作り出したいと思っています。