検定試験の意味

「先生、うちの子は実力もあるので試験を受けずにもっと上の級を練習させてください」

時々このようなお願いをされることがありますが、お断りをしています。

ワクムスでは必ず検定試験を受験し合格しなければ次の級の指導を行いません。

それはなぜでしょう?

試験は将来のために資格を取得することだけが目的ではなく、教育的な価値を重要視しています。

試験は、学習した成果を確認するため、目標を持ち意欲を高めるためなど他にも沢山の目的があります。スポーツに例えるなら練習だけをしているより、一定のレベルになったら試合をすることで様々の事を学び、実力も伸びます。試合をすることで自分の弱点が分かり、目標や意欲も高まります。

負けるのが嫌だから試合はしない・・・そんな事を言っていては力も伸びませんし、負ける時があっても勝つ時もあり、それが心の成長につながるのです。

そろばんの検定試験も全く同じです。試験本番に向けて最高のパフォーマンスを出せるようにモチベーションを高めていくことだって大事です。

「練習では良く出来ていたけれど、本番は風邪気味でだめだった」こんな失敗もあるからこそ体調を含めて自己管理出来るようになっていくのです。

子ども達が成長する過程には高校受験や就職試験など人生をかけた「試験」が待っています。その時に最高のパフォーマンスを出すための訓練にもなっているのです。

だからこそ、「うっかり、検定試験を忘れていた」なんてもってのほか。どんなに小さいお子さんでも申込から本番までしっかりと責任をもって受験に挑んでほしいのです。

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