子どもの気持ちを考える

「先生!100点取れたよ」と自己採点をした答案を持ってくる生徒の中には、

本当は間違っているのに「嘘丸」をつけている場合があります。

または、解答を見て誤答を書き換えて丸をつけるなんていう場合もあります。

決して珍しいことではありません。嘘丸をつけて練習でいい点を取っても、

結局試験では通用しないわけですから、少し考えれば意味のないことだと分かります。

子どもでもある程度の年齢になれば充分に理解できます。

ではなぜ、嘘をついてまでいい点を取りたがるのでしょう?

それは、いい点を取ることで大人が喜んでくれることを知っているからです。

子どもはお母さん、お父さんの事が大好きです。

「今日は30点だった」と言うよりも「100点だった」と言うほうが喜んでくれることを知っています。

同時に出来が悪いと、お母さん、お父さんに嫌われてしまうんじゃないかという気持ちも無意識に持っているものです。

決して結果ばかりを求めないように気をつけているという保護者の方もいることでしょう。

しかし「いい点を取ってね」が子どもにとっては「いい点を取れない子は嫌いよ」と

勝手に変換されてしまう場合もあります。

大切なのは子どもがしっかりとした「肯定感」を持てること。

その為には、良い結果を褒めるだけではなく、時には「上手くいかない時もあるよ」

「ゆっくり進んでいいんだよ」という言葉がけも必要なのです。

 

ワクムス

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