プラスの動機付け

先日、ワクムスに来たAちゃんは、いつにも増して張り切っている様子。「どうしたの?」と声をかけてみると「明日、家族で動物園に行くの」という答え。ウキウキした気分なのかと思いきや「あのね、お母さんが“今日頑張ると、明日の動物園はもっと楽しくなるよ”って教えてくれたの」というAちゃん。なんて素敵なお母さんなんだろうと感動しました。日々の出来事を行動に結びつけて、プラスの発想を育む言葉をお子さんに伝えるという素晴らしいお手本です。

私達大人は、ついつい結果を評価したり、あるべき論で子どもを諭そうとしてしまいます。または、「頑張らなかったら動物園には行けないよ」という罰や悪い動機づけをしがちです。けれど、努力は楽しい結果に結び付くという動機づけのほうが意欲を引き出しやすいのです。Aちゃんは、努力は楽しいものであると認識し、努力を惜しまない子になるでしょう。
子どもは環境によって育ちます。言語の習得も、行動も、食べ物の嗜好も全て環境に大きな影響を受けます。その中でも、もっとも身近な人の言動は重要です。プラスの動機づけで子どもの意欲を育てていきたいものです。私たち先生もハッとさせられる出来事でした…。

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